バイポーラ狂双極 第2番 双極性障害

自分の双極性障害について書きます。

ビタミンB1が効かない

次に再発したのは中学3年の冬だった。「待ってました!」とばかりに直ぐビタミン剤を服用したが、当然のごとく効果は全くなしで、症状は今までと同じだった。

1960年代で今のようなスマホもコンピュータもない時代。先生にも聞けない。友だちにも聞けなかった。

たとえ聞いたとしても理解されないと思った。

途中から、これは高校受験のプレッシャーから来るものだと思おうとした。そうすれば、受験に受かればこの症状から開放されるからだ。

試験には合格したが開放されなかった。

「脚気」の診断

上記の時、最後に受診した病院で、「脚気」と診断され、ビタミンB1を注射された。脚気という診断が正しいとも思えなかったが、とりあえずその病院に通って数回の注射を受けたところ、身体的にも精神的にも嘘のように症状は消え、また元気な自分に戻ることができた。

「あの辛い症状はビタミン不足から来ていたんだ。」「今後あのような症状が現れたらビタミンB1を注射すれば治るんだ!」と天にも昇る気持ちであったことを憶えている。

再発

この後再発したのは、小学校6年の冬だった。自分を取り巻く世界が急にこれまでと違って見え、マイナスの感情しか浮かんでこなくなった。身体的にも肩が凝って、ゲップが出る症状に悩まされた。

寝付きが悪くなり、やっと寝ついたと思ったら、朝早く目が覚めて、眠いのに眠れず布団の中で悶々とする日々が続いた。

それまで元気だった子供が、急に元気がなくなったのを心配して、祖母が一緒に病院(内科)を回ったが、どこも異常なしといわれた。

ただ、精神的なものは怖くてどの先生にも、両親や祖母にもだまっていた。説明のしようがなかったこともあったが、自分は、何かとてつもない精神の異常を抱え込んでしまったという恐怖で、誰にも言えなかったのだ。

黒い犬

鬱状態を表現するのはとても難しい。罪悪感・絶望感・不安感、つらい気持ちを表現する言葉はたくさん在るが、どれも当てはまるようだが、表現しきれていない。

どこかの国の少女が、鬱のことを黒い犬と表現していたが、この方がまだ近いような気がする。

発病

発病は小学校4年の冬だった。風邪をひいて3日程休んだ時、とにかく辛くて辛くて布団の中で泣いていた憶えがある。

特別叱られた訳でなし、学校でいじめられたわけでなし、どこか身体が悪いわけではないのに、とにかく辛くて・しんどくて怖くて仕方がなかった。

鬱の期間が2~3日と短かったこともあり厳密に診断基準を満たさないかもしれないが、得も言われぬあの感じは、今の鬱状態と同じものであったと考えている。

これを主治医話すと、主治医は、「小学校4年の発症なら学会ものだ!」といって否定するが、この時の気持は、その後定期的に発生する鬱の発病であったと思われる。

この小学校4年の時は直ぐに戻ったが、あの最初の恐怖はその後50年を経ても忘れることができないでいる。

43年目にして、鬱病から双極性障害に診断が変わる。

双極性障害Ⅱ型です。17才で鬱病と診断され、60才で、双極性障害Ⅱ型と診断が変わりました。正確な診断が出るまでに43年を要しました。

このブログは自分のために作りますが、自分以外の方にも参考になれば幸です。